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ポピュラーなインジケータとして使っている方も多いMACDですが、皆さんはどんな使い方をしていますか? クロスしたらポジションを取るのか? それともダイバージェンスでポジションを取るのか?実はもっともっといろいろな使い方がMACDにはあります。今回は、そんなMACDの使い方を考えさせてくれる手法について紹介したいと思います。
MACD自体はジェラルド・アペル氏によって開発されたインジケータではありますが、ローソク足チャートに引いた移動平均線の値を使用して見やすくしたものに過ぎません。視覚的に反転やトレンドの継続を知らせてくれるインジケータです。ただクロスしたら即反転と見なしてエントリーに使うだけではもったいな過ぎで、MACDを全然使いこなせていないと言えるでしょう。かく言う私も昔はMACDクロスでエントリーしては勝ったり負けたりを繰り返していましたが、見方を変えてMACDを見るようになってから、非常に便利な相棒として有難く使わせてもらってます。
元スレ : 正直、レンジとトレンドを見分けるだけで勝てるだろ
URL : http://awabi.2ch.net/test/read.cgi/livemarket2/1320984565
ゼロラインからのクロスを狙え!55MACD手法
55 :Trader@Live!:2011/11/15(火) 23:41:48.41 ID:CIwaC945
5、20、75の移動平均プラスまcdだけで勝ってるよ。
昨日今日は東京レンジ抜けてからのmacdデッドクロス(0%付近ね)でエントリー後はわかるな。
移動平均線の使い方について何も言及されていないので主にMACDの使い方について考察してみます。ただ、流石にこれだけだと分からないので、チャートを表示させてみていくつかパターンを考えてみました。ついでに移動平均線やMACDを根拠とせず高値安値の切上げ・切下げだけでエントリーしてみたパターンも掲載します。
55手法を少し試してみました
まずは4時間足のみでお試し
チャートは4時間足ポンド円です。まずチャート画像の黄色の箇所が55手法のエントリーポイントになると思われます。高値・安値を切り下げてきている動きであり、75MA > 20MAが続いているので下目線として見ています。このときにゼロラインより下を何とか上がってきたMACDがゼロラインを越えられないかギリギリ超えた時点で力尽きてデッドクロスしています。また、MACDのヒドゥンダイバージェンス(オシレータの動きに価格がついてこない)が発生しており、下降トレンドの戻りの動きの終わりを示唆するサインと判断可能。ショートエントリーのポイントになります。ヒゲだらけのローソク足が続いているので値動きがやや荒いとみて損切りに多少の余裕を持たせるという意味で、損切りはすぐ手前の高値(赤破線)、もしくは重要な高値になるもう一つ手前の高値で良いでしょう。
また、画像にポイントを書いていませんが、4時間足が画面内の高値を更新する7-8本前の時点でMACDが「ゼロラインの上で」ゴールデンクロスしています。ロングのサインです。
日足と同時に見ないとリスキーな手法かも知れない
因みに日足を同時に見てみたところ上のチャートで下がりきったポイント近辺が実はロングのエントリーポイントではないか、という疑念が発生。
実は4時間足がぐっと踏み込んで下げたポイントが、日足のサポートラインになりそうな安値間近のポイントでした。危ない危ない。ただし日足のトレンド次第で本当にロングするべきポイントかどうかをチェックしておく必要があります。ということで、長期間の日足チャートを観察してみます。
日足は三段上げの後、一度大きく下げていますが重要な安値を終値で割れておらず、黄色ゾーンで長いひげをつけて反発上昇したものの高値を更新できずに、高値切下げ・安値切り上げという状況でした。レンジの幅が少しずつ狭まっている感じです。こんなところで赤線を割れてもいないのに黄色ゾーンを目指してショートをするのは危険、ということで、最初の4時間足で安値ギリギリのところでロングできていました。
トレンドフォローのためのMACDの使い方
きれいな上昇トレンドに対して、MACDを使ってトレンドフォローなエントリーを行うためのタイミングについて55手法を使って考えてみました。
トレンドフォローに徹するエントリーのための、MACDを使ったエントリーポイントをチャート上にプロットしてみました。チャート下の□枠は日足サポートゾーンで、ここで2回下げ止まっているのでロング目線です。
① ゼロラインより上でゴールデンクロス。損切りはチャート内赤線もしくはサポートゾーン割れ。
② かなり伸びた後に一度押して再度ゴールデンクロス。新規ロング or ポジション積み増しポイント。損切りは直前の安値が遠いのでそこに設定。
③ 少し上に伸びた後更に押した後のゴールデンクロス。ややリスクもあるがショートよりは遥かに安全。直前の安値が近くにあり押したら割られる可能性があるため、損切りをその一つ手前の安値に設定。
④ 明らかなMACDダイバージェンスだが、トレンドが崩れたわけではないのでまだロング目線のエントリーポイント。同様に直近安値が近く、押したら割られるためその前の安値に設定。
× ④の後の新高値はダイバージェンスの形が明らかで二度目のダイバージェンスのため、リスクが高いのでエントリーはしない方が良い場合多し。このチャートでも一度深く押してから上伸しており一時的な含み損が大きくなった後の高値更新で救われている。こういうパターンを狙いに行くより、次の⑤を狙うと良い。
⑤ ダマシブレイクの後のゴールデンクロス。チャートにトレンドライン(未描画)を引いてみるとトレンドライン割れを起こすが、安値更新と見せかけて安値ゾーンに跳ね返されたヒゲが残ったのみ。このすぐ後にゴールデンクロスしている。日足も上向き、下降トレンドにいくと見せてまだ下降しない。ということで直近高値付近までの上昇が見込めるパターン。深追いは危険。
因みに、最初のサポートゾーンタッチ直後のMACDの陽転でエントリーしなかった理由は、その時点だとレンジか上昇か分かりにくかったためです。結果的に上昇を開始したので初動の押しから①への再上昇(というか本格上昇)を狙いに行くのが良いかなと。
移動平均線信者への批判的な書き込み
59 :Trader@Live!:2011/11/19(土) 06:44:43.74 ID:m80vMx39
ここでMAがどうとかいっぱい書いちゃってる奴は基本を忘れているかあるいは知らない
60 :Trader@Live!:2011/11/19(土) 09:04:15.62 ID:av/+xCny
MAスレですねここは
期間は何がいいとか関係ないんだけどな
62 :Trader@Live!:2011/11/19(土) 18:14:13.09 ID:plDQjYLi
>>59
基本を教えてください
63 :Trader@Live!:2011/11/19(土) 18:50:43.00 ID:m80vMx39
>>62
ロウソク足みんだよ^^
65 :Trader@Live!:2011/11/20(日) 21:26:57.93 ID:Xjz5srWN
トレンド=初値終値の差
レンジ=高値下値の差
これが一目で分かるロウソクはやっぱすごいな
移動平均線がどうだこうだと言っている奴らは基本を知らない。期間は○○がいいとか関係ない。ローソク足を見ろ!
こういう方もいました。恐らく言いたいこととしては、ダウ理論、トレンドラインやプライスアクションを覚えてこそインジケータが使いこなせるようになるのだ、ということなのだと思います。確かに乱高下しまくるような相場だと移動平均線をはじめとして大半のインジケータが役に立たなくなります。「トレンドが出ているときだけトレードすればいい」と簡単に言う人も多いのですが、そもそも今がトレンド相場なのかレンジ相場なのか分からないままトレードするのが負けの大きな原因であり、本末転倒と言いますか…。
FXトレーダーとしてありがちなステップをまとめてみました。
個人的な経験でもあり、ある意味恥をさらすようなものなのですが、そもそもワタクシの恥などいか程の価値があろうか、ということで晒してみます。
1) 移動平均線やオシレータの表面的な使い方を覚える → 万能感に溢れ、勝てる気になる
2) 勝てない局面にぶちあたり散財 → 次の勝てそうなインジケータを探す
3) 1)に戻る
4) 2)に戻る
5) 勝てそうなインジケータを組合わせて穴を埋めた気になるがやっぱり安定して勝てない。チャートパターンを覚えてみたりもするがダメ。1)~4)を繰り返す
6) 1)~5)を何度か繰り返し、インジケータだけに頼っても勝てないと気付く。
7) 根本的なチャートの見方を模索する
大半は1)~4)を繰り返しているうちに資金が尽きたり心が折れたりするんでしょうかね。あるいは6)の段階で、万策尽き果てた気持ちになって退場していくか…。
自分の場合、7) をきっちりやったことが大きな転換のきっかけになりました。結局、相場の環境認識をきちんとやって、今が上げ相場か下げ相場かどちらでもないのか、ということをまず把握するやり方を覚えること。上げトレンドが終わったからと言ってすぐ下げトレンドに転換したりせずレンジや乱高下を挟んでからトレンド転換が起こりやすい事、こういった基本的なことを勉強してから大負けがなくなりました。コツコツ負けたりしますが大抵そういうときは環境認識自体が間違っているので、頭を冷やしてからスイングで取り返したり出来るようになりました。
根本的なチャートの見方(上目線・下目線)
今が上昇相場なのか下降相場なのかレンジ相場なのか、と言ういわゆる環境認識の方法ですが、色々な方法論があります。有名どころを二つ挙げておきます。
長期移動平均線の傾き … チャートのスケールを固定にして目視したり、厳密に角度を測定してくれるツールなどがあります。
ダウ理論 … チャート画像をふんだんに盛り込んだテキストと動画で説明してくれる教材としては、GT5オリジナルレポート〜目線の固定と目標の決定〜がおススメです。上目線・下目線の確固たる判断基準を持ってプライスアクション理論などを学習すると効果倍増。少々値が張るのが難点ですが、日本語で事細かに解説してくれている貴重な教材。
まとめ
55手法はMACDの使い方を考える意味で良いヒントでした。ただただ、クロスしたからエントリー!逆にクロスしたからポジションクローズ!では一時的に勝てても、回数を重ねると負けが続いたり、利益を伸ばせないトレードが続くことになり、「こんなはずじゃなかった…」という結果になりかねません。
上目線・下目線をはっきりさせて、トレンドに沿ってゼロラインを意識した上でのMACDクロスは、機械的なMACDクロスよりも遥かに高精度なトレードを可能としてくれます。是非是非、一度お試しあれ。