かつて2chで一世を風靡した(?)、964手法を紹介します。
一時期、手法詳細を記載したPDFを配布していたそうですが、流石に今となっては手に入りません。この手法のチャートを再現しつつ、有効性について考察してみたいと思います。
※3/19追記
STCはストキャスでなく、Schaff Trend Cycleの事の様です。失礼しました。
各時間足のチャートを修正し、それぞれの方向とエントリーポイント判定の基準になる箇所を明示しました。
また、文末の誤記を修正しております。
964手法
10 : Trader@Live![] 投稿日:2009/07/08(水) 22:46:06 ID:SRq4eAXL
11 : Trader@Live![] 投稿日:2009/07/08(水) 22:46:46 ID:SRq4eAXL
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使用する全ての時間足が全て同方向のトレンドになる場合が最も確率は高いが
エントリー回数が極端に少なくなる場合があるので、例えば3 0 分足、1 5 分
足、5 分足が同方向になった場合にエントリーする場合や1 5 分足、5 分足が
同方向になった場合にエントリーする等の条件は検討する事。
但し、1 5 分と5 分などの短期トレンドの一致でエントリーする場合、利幅は
大きく狙わない事!
の場合、M A C D 、スロースト964 キャス、STCのトリプルサインの内、少な
くとも2 つのインディケーターのサインが揃わなければエントリーしない。
トリプルサインが揃っても急激にトレンドが変わる場合があるのでストップの設
定は必須! ( これ絶対! )
注意!
使用するインディケーターは全てかなり敏感な設定にしてあるのでダマシに注意
する事。ダマシの排除に関しては各々が検討の事。ダマシに引っかかった場合は
即、損切りする事。
2 利益確定方法
上記の方法でエントリーして予想した方向に伸びていく場合、利益確定に関しては
各々が検討の事。
964 の場合、基本的に利確を30PIPS ストップを20PIPSに置いているが
スキャルを行う場合、A D X により利確のポイントを決める場合もある。
A D X の利用方法に関しては過去スレ参照の事。
一応、これが964 のやってる手法の基本的な部分です。
どうです?普通でしょ? w
どっかの1000円本に書いてある程度の手法ですw
昨日もスレに書きましたが手法なんて何でもいいと思います。
要は資金管理。これさえ出来てれば利益は必ず伸ばせます。これ絶対です。
書き切れていない部分や意味不明の部分もありますがその場合は質問するなり
自分で検討するなりしてみて下さい。
また、964 自身が勘でトレードを行っている部分もあります。
どちらかというと勘に頼るのはエントリーよりも利確の部分が多いような気がします。
例えば、スキャルをやる場合、3 0 P I P S に利益を設定していても勘で早めに利食
いする場合もあります。
964 が利食い30、損切り20に設定しているのは伸ばせる利益を早く確定させない
為であり損をそれ以上、拡大させない為です。
2 0 P I P S の損切りに引っかかってその後、思った方向に伸びて行く場合もありま
すがそれはそれです。そこで追っかけをやるとほぼ痛い目を見ます。
一旦、損切りに引っかかった場合は必ずトレンドを見直して改めてエントリーポイン
トを探して下さい。
よく「ストップは置かない」という人を見かけますがストップを置かないのは場合に
よっては樹海一直線の片道切符を手に入れる様なものだと964 は考えています。
ストップは必ず入れるようにして下さい。← これ推奨
以上、こんな感じで日々のトレードをやってます。
みんなで頑張って稼ぎましょうw
あ、最後に一つ
投資は自己責任で… w
ではでは。
964手法レビュー
- 長期、中期、短期、最低でも内2つを使って相場の方向を測る
- 相場の方向を測る際の基準を決める
- 長期、中期、短期で方向が一致したのを確認し、エントリー用シグナルが短期チャートで出たらエントリーする
- ストップロスは必ず入れる
基本はこれだけです。
964手法のシミュレーション
ここから、日足、1時間足、5分足を用いてシミュレーションしてみます。
964手法日足チャート
ポンド円日足を使います。この場合、黄色で示した箇所(3/11)が陽線なので方向は上とします。
964手法1時間足チャート
一瞬だけ陰線と同事線が出ていますが、基本的には陽線が続いているので方向は上とします。
964手法15分足および5分足チャート
チャート中央部 (11 Mar 16:15あたり) で陰線が続いた後で平均足が陽線に転換しました。その少し前にスローストキャスティクスは陽転済みですが、その時点ではADXは上を向き切っていないですね。
エントリーしやすいのは、STC (Schaff Trend Cycle)が下に張り付かず再度上に戻り、16:55ぐらいからの、平均足が陽線に転換した後、一度3本だけ陰線が続いて押し目を作った後の再転換。
スローストキャスも上に張り付き、MACDも陽転を継続し始めるところ。ADXもはっきり上を向いて25以上を維持しているので、上昇トレンド転換・継続に期待が持てるポイントになります。
損切りと利確は裁量の様ですが、964氏は固定値で損切りと利確を入れています。固定値以外に、ADX転換や、MACD転換を利用しても良いと思います。その場合、手動でのポジションクローズとなるため、損切りは鉄の意志で行う必要がありますね。
総評
この手法が流行った2009年頃は、MT4全盛期というか、色々なインジケータを組み合わせる手法が流行っていた時期だったと思います。
チャートの見た目は複雑ですが、長期、中期チャートは平均足だけで方向性を判断して、じっくりエントリーポイントを絞り込むのは短期チャートのみ、という見た目に反してシンプルなMTF手法だと思いました。複数インジケータを使いこなすようなスタイルが好きな方にはお勧めだと思います。
一応、出したインジケータ殆ど使い切ってますし。ボリンジャーバンドの使い方の解説が曖昧ですが、±2σを超えて上げ下げが続いた際の逆張りを防止し、リスクを回避するためのものでしょうか。
964手法
● 使用するインディケータ
名称パラメータ使用目的
M A C D 4 , 2 6 , 9 エントリーポイントの判定に使用
スローストキャス4 2 , 3 , 4 エントリーポイントの判定に使用
S T C 5 , 2 2 , 5 エントリーポイントの判定に使用
A D X 6 トレンドの発生、終了の判定に使用
ボリンジャーバンド2 2 オーバーシュートの判定に使用
平均足( ※ 1 )
※ 1 ) 平均足は日足、日足、1 時間足、3 0 分足、1 5 分足、5 分足を使用する。
但し、平均足の組み合わせについては各々が検討する事。
インディケーターのパラメーターは自分の好きなように調整してねw
1 エントリー方法
※ V T の場合を例にしているので異なる場合は適宜、変更の事
また964 自身のエントリー方法を記載するので自分に合った方法に改良する事
1 ) 長期トレンドの把握→ 日足を使用
2 ) 中期トレンドを把握→ 1 時間足を使用
3 ) 短期トレンドを把握→ 3 0 分、1 5 分足を使用
4 ) エントリーポイントトを把握→ 5 分足
トレンドの把握方法としては平均足に陽線が連続していれば上げトレンド、陰線が
連続していれば下げトレンドとして判断する等の方法を取る。また、トレンドの判
断方法は各々で検討の事。
964 が平均足を利用するのは非常にトレンドの判断がしやすい事が一番大きな理由。
平均足の場合、通常のロウソク足と異なり一定のトレンドが続くと同じ色の線が
並ぶのでトレンドの判断が一目でできるという利点があり。
5 ) 5 分足が中期、長期トレンドと同方向になるまでエントリーしない。
足の組み合わせに関しては5 分足と1 5 分足、5 分足と3 0 分足、5 分足と1 時
間足等、各々で検討の事。例えば
大きく利益を取りたい場合、1 時間足と3 0 分足の組み合わせ
中程度の利益を取りたい場合、3 0 分足と1 5 分足の組み合わせ
小さい利益を積み重ねたい場合、1 5 分足と5 分足の組み合わせ
等々。
但し、中期トレンド( 1 時間足等) と同方向にエントリーする場合、仮にエント
リーする方向は合っていたとしてもボラが大きくなるのでストップの値幅は大き
く取る事。
6 ) 中期、長期トレンドと5 分足が同方向になった場合、エントリー準備
7 ) M A C D がG C またはD C 、スローストキャスがG C またはD C 、S T
C がトレンド方向に転換した場合、エントリーする。
その際、A D X が右上がり、右下がりである事は必須。