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今回は、少し昔の移動平均線スレから気になる手法をピックアップ。移動平均線の角度をトレンド強弱の判定に使用するというもの。
元スレ : 正直、平均足だけで勝てるだろ
http://anchorage.2ch.net/test/read.cgi/livemarket2/1231924815/
405 :Trader@Live!:2009/03/01(日) 05:11:08 ID:9nq9NNfK
移動平均の角度ぐらいみてやれよ
最強のインジケーターのひとつだろ
あーあと、ラインチャートを黒で表示させて平均足とセットでつかうといいよ
フォーメーションとかチェックしやすいしね。ローソク足より平均足とラインチャートのセットがいいね
MT4限定だが
移動平均線の角度から相場環境を知る
移動平均線(MA)は、FXや株式、225先物などトレーダーなら誰もが一度は使ったことのある指標です。
- MAの角度が横ばいの場合はレンジ相場だ
- 急角度で上昇・下降している場合ときは強いトレンド
などなど、言いたいことは分からんでもないけれど曖昧で定量的ではない表現が多用されています。ということで、MAの角度が一定値以上になった場合に色が変わってくれたり、ポップアップやメールで通知してくれるインジケータを使ってみるとどうでしょうか。
00-MaAngle_v100
こちらは角度の定義として、「○○pips / XX本の足」を使用した改良型MAです。よくある他のインジケータでは、「MAの角度が□□度以上・以下」と定義して色を変えていますが、画面の縦横比でMAの角度が変わるのに、どうやって角度を計算しているか明言されていません。
- 上昇・下降・横這いの3パターン色分け可能
- MTF(マルチタイムフレーム)対応
- XX期間内に○○pips上昇・下降した場合にトレンド発生、と定義
- 移動平均線を現在の方向に伸ばした補助線を引ける
チャート分析では移動平均線の角度も有効な判断材料となり得ます。相場が勢いよく上昇しているときはMAも急角度をつけて上がっています。
移動平均線の角度に注目するということは、「相場の環境が今どうなっているのか」ということに注目することでもあります。トレードにおいて、「相場環境の認識」は欠かせません。相場環境、つまり現状を把握してトレードのシナリオを組み立てていきます。
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405手法 ~移動平均線の角度+平均足~
さっそく405氏の手法をチャートに出してみましょう。
ドル円日足
前半は戻りがあれどきれいなダウントレンド。中盤から上昇トレンド~横ばい(2017/3/20時点)になっています。ダウントレンドのときの戻りで平均足の色が頻繁に変わっていますが、角度で色の変わるMAのおかげで、ダマシをうまく排除できています。
ドル円4時間足
4時間足は2017/1/18~3/20の分を表示しています。乱高下していますが、111円台後半~115円台後半のレンジ相場です。
トレード手法の例
例1) 平均足の色と移動平均線の角度の色がそろったときのみエントリー
上の4時間足の様なレンジ相場でもある程度は機能すると思います。小さめの利幅を狙ってトレンドに飛び乗り、直近のサポレジになりそうな高値安値直前でさっさと利確、回転数が多めのトレードになりますね。
例2) 慎重にMTF(マルチタイムフレーム)
- 日足と4時間足の移動平均線の色がそろったときにエントリー
- 日足の移動平均線の色と、4時間足の平均足の方向がそろったときにエントリー
いずれも、4時間足の方が先に色の転換が起こるので、一度目の上昇・下降は見送り、第二波、第三波(つまりトレンドが継続してもっと伸びる場合)のみエントリーする手堅い手法になるかと思います。デメリットとしては、日足の方向転換の確定を待つためエントリーチャンスが比較的少なくなるのが想定されること。この辺りはライフスタイルや個々人の性格に合わせてお好みで、というところです。
今回はMAの角度に着目して、平均足など他のインジケータのダマシを排除しつつトレードするための方法論の簡単な紹介でした。お役に立てば幸いです。