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前回の記事、Begasholeなるインジケータと、ロンドンFXなるサイトをやっている松崎美子氏のVegas1HR手法について簡単に紹介しました。
その後用事があったため、いったん記事を切りましたが、思いの外早く用が済んだためその手法を調べてみて…
正直なところ少々失望したと言わざるを得ない内容でした。何がどうロンドンなんだか…。
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何の意味があるのか?Vegas1HR
Vegas1HRインジケータの概要
※ 分かりにくいので、Vegas1HR_5-decimal-placeに144EMA、169EMAを太線で重ねています。また12EMAを追加しています。
144EMAと169EMA、それぞれ12の2乗、13の2乗の数値を使っています。何故この数値を使うのかはよく分かりません。紹介しているご本人にも分かっていない可能性が多分にあります。たまたま切り取ったチャートだと機能している様にも見えるので、144とか169などの長めのEMAの数値を見てそこまでしか買いを入れないプログラムでトレードしている大口がいたのかも知れません。適当なこと言ってますけどね。
また、このインジケータはRiskModelというパラメータがあります。MQLのコードを見てみると、169EMAからの距離をpipsで取りバンドとして表示すると定義されている様です。なんてこたないエンベロープです。エンベロープで使用する距離にフィボナッチ級数を当てはめているわけですね。
RiskModel=1 … 169EMAから上下に34pips、55pips、89pips
RiskModel=2 … 169EMAから上下に55pips、89pips、144pips
RiskModel=3 … 169EMAから上下に89pips、144pips、233pips
RiskModel=4 … 169EMAから上下に144pips、233pips、377pips
それっぽくフィボナッチ級数を使っていますが統計上の根拠があるのか甚だ疑問です。チャート終わりの反発はこのエンベロープが機能したと取るのか、チャート左側の安値で反発したと取るのか、私の解釈としては後者です。
松崎氏の「ベガス1時間トンネル方式」
簡単に言うと以下の数点に集約されます。
- 144EMAと169EMAの作る帯を「ベガストンネル」と称し、これを上に抜けたら上目線。下に抜けたら下目線。
- 利食い目標として3本のエンベロープの値を使用する。
- 利食い目標に届かなかったらエントリー水準で逃げる。
- 臨機応変に12EMAを活用して12EMAがトンネルを上抜けたりプライスが12EMAを上抜けたら買ったり売ったり。
1と2は目安として使用する分には特段の問題はなさそうです。しかし3、これはやや疑問。利食い目標に届かずエントリー水準に戻った後に反発して利食い目標に到達した場合は諦めるのでしょうか。はっきり書かれてません。そして4番目のやつ、ダメな予感。12EMAは非常に過敏に反応するし、12EMAをプライスが往復するようなレンジっぽい動きでボコボコにされるのが目に見えているのに、レンジとトレンドの判定基準が何もない。
エンベロープ3本と移動平均線があれば作れるチャートなので、Forex Tester 3で検証しようと思えば出来ますが、これは時間割いてまで検証する必要があるんだろか…。
あるとすれば、フィボナッチ級数でpips距離を取った場合に利食い水準として機能するか、というこの点か。
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