今回は、いわゆる「ストップ狩り」というやつについて紹介します。
「ストップ狩り」という言葉を聞いたことがあってもきちんと説明できる方はそこまで多くないかも知れません。
これには二種類あります。
1) ヘッジファンドや投機筋が行う
2) 証券会社やFXブローカーが行う
1)については、サポレジでけっこう頻繁に発生するものであり、大口同士の思惑がぶつかりあってブルベアの殴り合いが発生するアレです。基本的なプライスアクションを学ぶ事で回避したり発生を予測しやすくなるものでもあります。
2)については…、業者の口コミなどを元に回避していくしかないのが実情ではないでしょうか。
日本の業者も海外業者もたまにやってきます。日本は金融犯罪に甘いのでまだまだなくならないでしょうね。
元スレ :【入門】FX初心者質問スレPart91
URL : http://hayabusa3.2ch.sc/test/read.cgi/livemarket2/1458989034/0-
「ストップ狩り」には二種類ある
13 :Trader@Live!:2016/03/28(月) 16:00:43.83 ID:8kUgWJbd.net
ストップロス狩りについて教えて下さい
例えばドル円ロングで115.5を持っていて、ロスカットを114.5で入れている人が多いとします
現在114.7であった場合、狩りたいところは114.45あたりを目掛けてS攻勢を掛ける→
114.50で皆投げ売り状態になる→円高進む
→売りまくったドルを買い戻す→儲かる
という考え方で合ってるでしょうか?
14 :Trader@Live!:2016/03/28(月) 16:32:43.17 ID:n980QfPT.net
>>13
「ストップ狩り」には2種類あります。
1つは質問者様の仰るとおり、多くの人が入れている「ストップロス注文」を狙って
ヘッジファンドなどの玄人筋が仕掛ける(投売りを誘発し利益を狙う)ストップ狩り。
そしてもう1つはFX業者が顧客に対して行うストップ狩り。
FX業者は自社の顧客の注文が全て見えているので
レートを自由に操作できる相対取引の業者(国内FXの大半は相対取引)であれば
顧客のストップロス注文に向かって故意にレートをずらす事で利鞘を稼ぐ事ができるのです。
「ストップロス注文」を狙って仕掛けてくる動きで最近印象深かったのがこれ。2017年前半のポンド円の値動きです。
まさかここは抜けないだろ、と思っていた人が多かったのか、黄色で示した箇所に大量のストップ売り注文(既存ポジションのロスカット注文、新規ポジションの逆指値注文)があったのだと思います。一度目立つヒゲゾーンを日足終値で下に抜けて、投げ売りと新規売りを誘ったのだと思われます。
ブルベア派の殴り合い(強気派と弱気派の拮抗)がもちろんありましたが、恐らく狡猾な大人は投げ売りと新規売りを誘い、それを売り崩しに使った自分の売りポジションの決済に充て、更に自分の新規買いポジション構築に充てているでしょう。たっぷりと買いポジを底値で持った後、思い切りドカ上げwww
補助線を引いてはいませんが、ちょうどチャートの形も上昇ウェッジっぽくなっているので、見えていた人には見えていた分かりやすいストップ狩りだったのかも知れませんね。
15 :Trader@Live!:2016/03/28(月) 16:39:51.67 ID:n980QfPT.net
補足)FX業者によるストップ狩りの例
現在ドル円が114.58銭で114.50銭で売るストップロス注文が大量に入っていた場合、
FX業者は一瞬だけレートを114.50銭にする事によりストップロスの売り注文が114.50銭で約定、
顧客が114.50銭で売ったということはFX業者が114.50銭で買ったという事になります。
実際の市場レートは114.58銭のままなので、FX業者がインターバンク市場で
カバー取引をする事により、差額の8銭が業者の利益になります。
※取引所取引やECN業者であればFX業者によるストップ狩りはありません
16 :Trader@Live!:2016/03/28(月) 16:42:54.73 ID:ubikSki8.net
>>14
前者はルールに則った為替相場の動きだからOKだけど、後者は相対取引の足元を見た詐欺だもんな
17 :Trader@Live!:2016/03/28(月) 17:03:58.35 ID:fYyUP5fo.net
>>14-16
ありがとうございます
知りたかったのは1つ目の方でした
皆が投げ売りしたところをしめしめと利食って行くという考え方で間違ってないんですね
2つ目の方はそういうこともあるとは聞いていますが、もしそうだったとしても
一般のユーザー的にどうしようもない理不尽な仕打ちですよね
実際1つ目と2つ目どちらが発生しやすいのかは分かりませんが、1つ目に関しては
もしかすれば避けれる可能性もあると思いますので気をつけて相場を眺めてます
業者によるストップ狩りですが、これは個人だと回避のしようがないです。
個人レベルで出来るのは、ECN方式 (Electric Communication Network、電子商取引市場との仲介だけを行う)の業者を使う事、もう一つはDD方式(Dealing Desk、いわゆる相対取引で顧客の注文を一度自社で飲んでから市場に流すため顧客の負けがそのままFX業者の利益になる!)方式の業者を使う場合は定期的に口コミチェックして自社の利益のためにストップ狩りをしていそうな業者を避けることでしょうか。
日本ももっと金融犯罪を厳しく取り締まって欲しいものです。