今回は、自己分析から始めてトレード手法構築を目指す、かつての705氏とはまた異なるアプローチについて紹介します。その中で波動理論について言及されているため、波動理論についても簡単に紹介しておきたいと思います。たった一つの書き込みなのですが、得るものは多いですよ。
勝てない奴はまず、自己分析をするべきだな。
103理論、自分に向いたトレード手法構築のアプローチとは?
元スレ : 【外為】どうしたら勝てるようになった?【FX】145
URL : https://medaka.2ch.net/test/read.cgi/market/1499632427/
103: Trader@Live! : 2017/07/16(日) 22:18:54.32 ID:FfD2fvT70
勝てない奴はまず、自己分析をするべきだな。
①自分が1日にトレード可能な時間はどの程度なのか。まとめて時間が取れるのか、所々なのか。
それによって自分の生活スタイルに合う時間足を上位足、下位足を決定し、そのスタイルにあったトレードを行う。
②自分の資金量はどの程度なのか。トレードスタイルによって、自分が許容できる一回の損切り額を決定する。それに伴いエントリーサイズを決める。例えば長期トレードなら損切りの際全資金量の10%を許容する、等。
③見る通貨ペアを決定する。ドル円、ユロドル、ユロ円でそれぞれの通貨単体で強弱を見るのか。それともケーブルを基軸とし、投機筋の割とわかりやすい動きについて行くのか。
④自分の中でのレンジとトレンドに明確な基準を作る。例えばY波形成の場合は揉み合いと見るのか、上位足によるN波継続と見るのか。
⑤自分の手法でエントリー。ここは書いても理解されないし荒れる原因にしかならんようだから割愛する。
- 自分のライフスタイルに合わせたトレードを行う時間帯を決めること、自分の性格に合わせた時間足を決めることは非常に大切です。資金効率や一部の煽りのような宣伝に乗せられて5分足や1分足を使ったデイトレードやスキャルピングに手を出す人が一時期多かったようですが (というか、私自身もその一人でしたが)、最終的にかなりの人が退場を強いられたと思われます。せっかちで少しでも早く損切り、利食いしたいのか? —-> 夜に時間を取ってチャートに張り付いて、早く結果が出てほしいから短い時間足でトレードする
仕事の合間に1, 2時間に一度様子を見たい? —-> 1時間足か4時間足でトレードする
一度エントリーしたら放っておいてたまに様子を見るだけにしたいのか? —-> 4時間足や日足でトレードする - たとえば、一度のトレードで総資金の3%までの損失を許容する場合、資金が100万円であれば、以下のポジションサイズと損切り幅が考えられます。それをもとに自分のトレードする時間足に向いているものを決めていきます。・10,000通貨の場合、300pips —-> 4時間足や日足向き
・30,000通貨の場合、100pips —-> 15分足~1時間足向き
・5,000通貨の場合、600pips —-> 週足向き - 見る通貨ペアの決定、これが意外と曲者で。多くの人はポンド円などのクロス円の大きな値動きに魅了されてついついクロス円に手を出したがります。円が入っていて馴染みやすいのも理由の一つなのかも知れません。しかし、クロス円は基本的にドルと各通貨の合成通貨なので、値動きがドル円とドルストレートの二つの通貨の値動きの影響を受けることになります。結果としてドル円やユーロドルと比べて値動きが荒くなります。重要な価格帯におけるダマシの様な動きも多くなります。クロス円に手を出す場合はこのリスクを忘れるべきではないと思います。
ユーロドル、ポンドドルはテクニカルに忠実な値動きをしやすいと言われており、初心者に勧められることも多いですね。 - トレンド相場とレンジ相場の明確な基準、これがあれば百戦危うからずと言いたいところなのですが、100%の明確な基準などはあり得ません。ダウ理論やグランビルの法則などを使いこなすもよし、好きなインジケータを参照するもよし、といったところです。グランビルの法則についての参考記事
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※ 例えばY波形成の場合は揉み合いと見るのか、上位足によるN波継続と見るのか —- 後述します。 -
- ここまで来て、ようやくエントリーポイントや利確・損切りを決めるための「トレード手法」の出番になります。トレード手法については本サイトに記事を多数載せておりますので読んでみて下さい。
さて、①~⑤の流れでトレード手法を構築する一般論的な道筋を紹介しましたが、これを似たようなアプローチで大成功をおさめたのがCMOというインジケータを駆使する705氏です。
705氏のトレード手法構築への道のりやトレード手法自体に興味がある方は以下の記事を読んでみて下さい。
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トレンドとレンジの基準作りに役立つ波動のお話
103氏の書き込みにあった、「④自分の中でのレンジとトレンドに明確な基準を作る。例えばY波形成の場合は揉み合いと見るのか、上位足によるN波継続と見るのか。」という部分、気になった方も多いのではないでしょうか。Y波やN波という用語について解説していきます。
知っていると役立つ4つの波動パターン
N波
波動の中で最も基本的な形、N波。高値安値切り上げの上昇トレンドの形を例に紹介します。1、2、3波と上げ→調整下げ→上げ、と動き、1波と3波がほぼ同じ値幅になります。ピタリと同じ長さになることは極めて稀ですが、わずかな誤差でほぼ同一という長さになることがままあります。シュワッガーやアル・ブルックスの書籍にも、「メジャードムーブ(測定可能な値動き)」として登場します。また、ハーモニックパターンと呼ばれる反転狙いのトレード手法では、N波終了時の反落を狙い撃つ方法論も紹介されたりと、色々なトレード理論で登場する形です。
一目均衡表の考え方では時間の概念が重要な位置づけにありますが、欧米の分析手法だと時間は割と無視され、長さの計測には縦の長さ (値幅) のみを使用する場合が多い気がします。この辺りは好き好きでしょうか。
E波
N波同様に高値・安値切り上げの上昇トレンドパターン。N波と似ていますが、3波目が1波目よりも長くなったのがE波です。E波がどこまで伸びるか、という見分け方としてはフィボナッチ比率や過去のサポレジ、PIVOTなどを使用して計測する
P波
一度上昇し、その後グダグダと高値切下げ安値切り上げを繰り返してペナントを形成し、その後大きく上昇するパターン。ペナント部分を単純な1本の線と考えてしまえば、実はN波と形は同じです。また、一般的にペナントのブレイクアウトはトレンドの継続を示唆するため、レンジ相場への移行でなくトレンドの再開・継続のトリガーとなるパターンが多いです。
また、これと似たような形でペナントでなくフラッグを形成したりボックスを形成したりといったパターンもあります。P波、Y波(後述)の分類は大して重要でもなく、高値安値の連続した切り上げ・切り下げが観測できるかという点に着目し、トレンドが終了する合図を出さない限りトレンド継続とみておけば良いと思います。
フラッグ形成時は小さな値幅と短い時間で高値安値の切り下げが起きるため、これをトレンド転換と勘違いしてしまうかも知れません。しかし、トレンド転換時には下向きの動きから全戻しといったレンジを形成するのが一般的なので、条件反射的に「彡(゚)(゚) トレンド転換や!ショートいくでwww」なんてことしていると大火傷することが多いです。
Y波
個人的に一番嫌いな形です。このパターンの形成中は値動きが読み辛く往復ビンタを食らうリスクが大きいためです。慣れてくれば上下の広がりを形成するときのビルドアップの有無を識別してブレイクアウトが起こるかどうか、ということを判別できるのですが、やはりリスクは低いとは言えません。なのでこの形が見えてきたらいったん手を引いて他のトレードできそうな通貨ペアを探しに行く方が良いかも。