【92手法】３年で5万→12000万にした手法【検証その1】

今回は読者の方からリクエストを受けて、92手法 (３年で5万→12000万にした手法) を実際にで検証してみました。シンプル過ぎて少し心配な手法でしたが、結論から言うと損中利大といった感じで結果的にはトータル勝ち越しています。ただし、明らかに改善した方が良さそうな欠点も見つかっているので、それもあわせて書いていこうと思います。

※こちらの記事には「わりと簡単な必勝法」と「３年で5万→12000万にした手法」の二つが載っていますが、今回は後者の手法の検証になります。

92手法 「３年で5万→12000万にした手法」の検証結果

トレードルール

「使うのは、MA34、MA55、MA120。34が55と120を上（下）抜いたらエントリー。
34が55に当たったところで利確（損切り）。３年で5万→12000万にした手法」

としか書かれていません。
書かれている内容に忠実にトレードルールを設定すると…

• 種類不明な34期間、55期間、120期間の移動平均線を使用
• 34MAが55MAと120MAを上に抜いたらロング (このとき55MAが120MAの上に居ること、とは書かれていない)
• 34MAが55MAと120MAを下に抜いたらショート (このとき55MAが120MAの下に居ること、とは書かれていない)
• 34MAが55MAにタッチしたら利確・損切り、とにかくポジションをクローズする

55MAが120MAの下にいてもロングしていいのかな? レンジ相場で3本のMAがもみ合ったときでも条件が成立したらポジっていいのかな?
・・・などと心配になりつつ、機械的にでデモトレードしてみました。

意外や意外、なんだかんだ勝ててた

いや、びっくりな結果でしたが、負けが続いてもトレンド相場でドカンと取り返して結果的には勝てていました。ただし、改善を施せばもっと勝てて損は小さくなりそうだったので、そこが残念と言えば残念なところ。

• 通貨ペア … ポンド円
• 時間足 … 1時間足
• ロット … 1万通貨
• 資金 … 10,000 USD
• 総利益 … 3630.50ドル
• 総損失 … 2133.51ドル
• 純利益 … 1497ドル
• プロフィットファクター … 1.70

ただし40回しかトレードしてないので、大暴落・大暴騰を連続して食らうとトータルマイナスになる可能性もありますが、それでもロットを抑えてトレードを続けていれば恐らくトータルプラスになるんではないかと。

この手法の利点と欠点

利点でもあり欠点でもあるところですが、トレンド相場ではかなり大きく利が乗ることが多々あります。1時間足でも600pips以上、最大利益が見込めました。したがって、早まって利確しない強い心が必要であります。はい、損切りでなく利確を早まるとこの手法ではトータル負け越しになります、ってぐらいにここが重要。

明らかな利点としては、非常にシンプルで判断に迷わないこと。
ぽけー、と煙草を吹かしながらさらさらっとデモトレが終わってしまいました。

欠点は、34MAが55MAにタッチするのを待っていると、利益を大きく取り逃がし得ること、損失を小さく抑えられないことが挙げられます。
また、トレンド相場とレンジ相場のフィルタを全くと言っていいほどかけてないので、レンジ相場でぴょこっと34MAが飛び出た天井圏(レンジ上限近く)でロング→34MAが55MAにタッチした底値近辺(レンジ下限近辺)で損切り、という残念な結果が散見されました。

トレンドに乗ってずっと利を伸ばし続ける、という点については変にサポレジを意識せずにポジションを放ったらかしにしてしまうため、機械的にトレードしてれば伸びる時に大きく伸ばしてガッツリ勝てるのですが、ともかく損するときもその調子で損してくれるので、実弾でトレードするとなかなか精神的にきつそうです。

以下、のチャート画像を載せておきます。

改善したい点

まず34MAが55MAにタッチするまで待っていると利食いも損切りも遅いことが多い。というか殆どこの設定は悪さしかしてない。

例えば、ロングして利が乗った場合は34MAか55MAをローソク足終値が下抜けたところで利食いする、という風にした方が良いのではないかと感じました。
移動平均線同士の位置関係以外に、ローソク足と移動平均線の位置関係に着目して少しフィルタと決済ルールを変えていくとかなり良い手法になりそうだと思います。

この手法で参考になる考え方

こちらの著者の書籍に出てくる、いわゆる「ボウタイ」だけでトレードする、また別のメジャーなインジケータをフィルタに使用する、といった考え方が役に立ちそうです。具体例を多数交えて書かれているので何気におススメです。パンローリング本の中でも実践的で基本に忠実なトレード手法の書籍なので読みやすいですし。