前回の記事で紹介した、「すごい早さで資金が増える」の手法を流用してMTFで少し検証してみました。
- 検証ツール … ForexTester3
- 時間足 … メイン4時間足、上位足は日足を使用
- この手法の元々のルール … ローソク足の天底を示すパターンで逆張りエントリー
- MTF用追加ルール … 日足の移動平均線と平均足で方向性を判定
- 21期間移動平均線の下にローソク足がいる場合は下降の動きが強い、上にいる場合は上昇の動きが強いとする
- 平均足の上昇、下降の色のどちらが多く出ているかを方向判定に加味(例 : 下降の色が続いており、移動平均線の下で上昇の色の動きが数本出ても、長いスパンでは下の動きとして扱う)
- 改良エントリールール … 上位足で判定された方向にのみ下位足でエントリー。今回は日足の方向判定に従って4時間足でエントリー。
- ロット … 1エントリーにつき10,000通貨、ナンピンなし。
- 利食い・損切り … 利食いは前回の高値安値近辺 (それが間近に存在しない場合は+100pips程度)、損切りは直近の高値安値 (近すぎる場合はひとつ手前の高値安値を10pips程度超えたところ) や4時間足の方向転換前の節目になりそうな高値安値。
- 結果 … エントリー25回、19勝6敗。76%と高めです。
- RR比(Reward:Risk) … 1.5 : 1 ~ 0.9 : 1.0 ぐらい。勝率が高いためかあまり良い値にはなりませんね。
- トータル … 10000ドルスタート、25回のトレード終了時点で13250ドルまで資金が増えました。
- 考察 … 損小利大とまでは言えませんが、オリジナルの手法は、少しの改良の試みでそれなりに使える手法になるポテンシャルを秘めたものであると思います。検証試行回数を増やして今後もアップデートを続けたいところ。
- 後書き的なもの … メイン足(4時間足)にオシレータを追加してみても、期間を短くするとダマシに引っかかる事が多くなりそうで、かと言って期間を長くすると転換を捉えるのが遅れてRR比率が悪くなります。本手法の元になる考え方をベースにした方がはるかに早く値動きの転換を捉えられるという結論に落ち着きそうです。
改良手法のチャート例示
元になる考え方は酒田五法にも出てくる有名なパターンです。それにMTF(マルチタイムフレーム)と少しの裁量を加えてトレードしてみた例が上記のチャートになります。
ものすごい早さ、とはいきませんがサラリーマン等の勤め人トレーダーがあまりストレスを感じない程度の時間軸で、あまり過大なロットで胃痛にならない程度のそこそこ勝てる手法になれるポテンシャルを秘めた考え方を見せてくれました。